「UWCSEAを卒業すると、みんなハーバード大学へ行くのでしょうか?」
取材をしていると、そんな質問を受けることがあります。
確かに、UWCSEAの卒業生は毎年、世界中の名門大学へ進学しています。
しかし、学校が大切にしているのは、「有名大学に何人入ったか」という数字ではありません。
公式サイトでは、進学支援の目的を「学生一人ひとりが、自分の興味や強みに合った大学や進路を見つけること」と説明しています。経験豊富なアドバイザーが、生徒それぞれに合わせた進路選択を支えています。
UWCSEAには、University Advising Centre(大学進学アドバイスセンター)が設置されています。
ここでは、単に願書の書き方を教えるだけではありません。
生徒はGrade10から、自分の興味や適性を考え始めます。
例えば、
といったテーマを、時間をかけて整理していきます。
卒業生の進学先は、特定の国に偏っていません。
進学先には、
など、世界各地の大学が並びます。
これは、IBディプロマが世界的に広く認められている資格であることも大きな理由です。
進学アドバイザーが繰り返し強調するのは、
Best Fit(その生徒に最も合った大学)
という考え方です。
例えば、
医学を学びたい子ども。
デザインを極めたい子ども。
環境問題を研究したい子ども。
同じ「いい大学」でも、最適な進学先は一人ひとり違います。
そのため、
ランキングではなく、
本人の興味や将来像を重視して大学選びを進めていきます。

UWCSEAのキャリア教育は、高校卒業後まで見据えています。
学校では、
などを通して、「働くとは何か」を体験する機会が数多く用意されています。実際に企業や研究機関、ホテル、科学施設などでの実習を経験し、自分の適性を探っていきます。
つまり、「大学に入ること」が終着点ではなく、「社会でどのように力を発揮するか」までを教育の一部として考えているのです。
UWCSEAには、世界中で活躍する卒業生(Alumni)のネットワークがあります。
現役の生徒は、卒業生から大学生活や仕事について話を聞く機会もあり、進学やキャリアをより具体的にイメージできます。こうした「先輩から後輩へ」というつながりも、学校の大きな魅力の一つです。
日本では、「偏差値」や「ブランド」で大学を選ぶ場面も少なくありません。
一方、UWCSEAで重視されるのは、
という視点です。
もちろん、世界トップレベルの大学へ進学する生徒もいます。
しかし、それ以上に印象的なのは、「自分で選んだ道に、自信を持って進んでいく卒業生」が多いことです。
UWCSEAは、進学校であることは間違いありません。
しかし、その価値は、合格実績だけでは語れません。
教室で学んだ知識を社会でどう生かすのか。
異なる文化を持つ仲間とどう協力するのか。
そして、自分らしい人生をどう築いていくのか。
そんな問いを、幼い頃から考え続ける環境が、この学校にはあります。
だからこそ、世界中の大学は、UWCSEAの卒業生を「学力の高い学生」としてだけではなく、「主体的に学び、行動できる人材」として高く評価しているのです。
第6回では、記事全体の締めくくりとして、
「UWCSEAはどんな家庭・どんな子どもに向いているのか」
そして、
「シンガポールで最も人気のインターナショナルスクールと呼ばれる理由」
を、日本人保護者へのメッセージとしてまとめます。
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