
シンガポールには、多くのインターナショナルスクールがあります。
歴史ある名門校。
英国式。
アメリカ式。
IBスクール。
その中で、XCL World Academyは何を目指しているのでしょうか。
6回にわたって公式サイトを読み込み、教育内容を調べてきました。
最後に残った印象は、とてもシンプルでした。
「未来は予測できない。だから、未来に適応できる子どもを育てよう。」
これが、XCL World Academyという学校の本質なのだと感じています。

私たち親世代は、
先生が黒板に書いたことを覚え、
テストで正解を書くことが評価される時代に育ちました。
けれど今、
子どもたちが社会へ出る頃には、
AIが文章を書き、
翻訳をし、
プログラムを組み、
デザインまで作る時代になっています。
そんな社会で必要になるのは、
正解を早く出す力だけではありません。
問いを立てる。
仲間と議論する。
新しいアイデアを形にする。
失敗から学び直す。
XCLの教育を見ていると、学校全体がその方向へ舵を切っていることが分かります。AIやテクノロジーは特別授業ではなく、探究や創造性を支える日常の学びとして組み込まれています。
日本では、
「子どもがChatGPTを使ったらどうしよう」
という議論をよく耳にします。
一方、XCLの考え方は少し違います。
AIを禁止するのではなく、
どう付き合うかを学ぶ。
AIの答えをそのまま信じるのではなく、
根拠を調べ、
偏りを考え、
自分で判断する。
これからの時代に必要なのは、
AIより物知りになることではなく、
AIを使いながらも、自分で考え続けられる人になることなのでしょう。
今回、最も印象に残ったのは、
学校が子どもを選別するというより、
子どもに合わせて教育を設計しようとしていることでした。
英語がまだ苦手なら、
EALやFoundational English Programme。
大学進学では、
IBだけでなく、
High School DiplomaやAPという選択肢。
日本語を忘れたくなければ、
Home Language Programme。
進路相談もGrade8から始まり、「その子に合う進路」を一緒に考えていきます。
これは、
「優秀な子だけ集める学校」
とは少し違います。
一人ひとりの可能性をどう伸ばすか。
そこに重心を置いている学校だと感じました。

公式サイトを見ていて気付いたのは、
保護者へのメッセージがとても多いことです。
学校紹介だけではありません。
学校見学。
オープンハウス。
保護者インタビュー。
新入生向けガイド。
「まず学校へ来てください」
「不安なことは相談してください」
そんな姿勢がページ全体から伝わってきます。実際に、日本人保護者を含むさまざまな家庭の体験談も掲載され、「温かく迎えられた」「安心して新生活を始められた」という声が紹介されています。
海外移住では、子どもだけではなく、親も新しい生活を始めます。
だからこそ、保護者との関係を大切にしている学校には安心感があります。

XCL World Academyは、変化の速い時代を生き抜く人を育てます。
AI。
未来の仕事。
多様な進路。
個別最適な学び。
子どもの可能性に合わせて、学校が伴走していく印象があります。
どちらにも共通するのは、
「英語を教える学校」ではなく、世界で生きる力を育てる学校だということです。
実は、筆者の娘はこの学校に1年通っていました。
学校は、それぞれの子どもに寄り添ってくれる学校だと感じました。
また、日本人コミュニティ内で、とても協力し合っているのも特徴です。
日本人スタッフの方々のフォローも手厚いです。
ただ、日本人で固まることをできるだけ避けたい、という方には、他の選択肢もあるかもしれません。
また、この連載記事の趣旨として、各学校のウェブサイトを読み込むことの最大のメリットは、アドミッションポリシーを把握することにあります。
XCL World Academyの公式サイトを読み終えたとき、
私の中に残った言葉は、
“Shaping Next, Now”
でした。
「次の時代を、今ここから形づくる。」
その言葉どおり、
AIも、
IBも、
英語も、
大学進学も、
すべては目的ではありません。
子どもが、
これからどんな世界になっても、
学び続け、
考え続け、
挑戦し続けられる人になるための手段なのです。
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