インターナショナルスクール選びを始めると、
保護者から必ず聞く言葉があります。
「IBって大変なんですよね?」
確かに、その通りです。
IB(国際バカロレア)は世界的にも評価が高く、
世界中の大学へ進学できる資格です。
しかし、その一方で
課題量が多く、研究論文を書き、奉仕活動も行い、
6教科をバランスよく学ぶ必要があります。
つまり、
非常に優れた教育ですが、
すべての子どもにとって最適とは限りません。
ここが、
XCL World Academyの面白いところです。
公式サイトを読むと、
高校(Grade11〜12)では
実は3つの進路があります。
さらに、
これらを組み合わせることまでできます。
これは、
シンガポールでも珍しい仕組みです。
例えば、
英語が得意で、幅広く勉強したい。
そんな子どもなら
IB Diploma。
一方、
理系だけ得意。
医学を目指したい。
歴史だけ深く学びたい。
そんな子どもは、
AP科目を組み合わせることもできます。
つまり、学校が「あなたはこのコース」
と決めるのではなく、
その子の未来から逆算して選ぶのです。
日本では、
あまり聞き慣れない名前かもしれません。
High School Diploma(HSD)は、
アメリカの高校卒業資格をベースにしたプログラムです。
XCLのHSDは、アメリカ西部の学校認証機関であるWASC(Western Association of Schools and Colleges)の認定を受けています。これはアメリカやカナダ、オーストラリアなどで広く認知される教育認証です。
ここは誤解されやすいポイントです。
HSDはIBの簡易版ではありません。
学校も公式サイトで、
**「IBとは異なる強みを持つ、独立した資格」**だと説明しています。
特徴は、試験一発ではなく、一年を通して
プロジェクト
プレゼン
レポート
授業参加
など、継続的に評価されることです。
だから、
一度の試験で実力を発揮するタイプより、
コツコツ努力できる子どもには非常に向いています。
APは
Advanced Placement
の略です。
アメリカの大学レベルの授業を高校で履修できる制度です。
例えば、数学だけ得意。
コンピューターサイエンスだけ極めたい。
そんな子どもは、
その教科だけ大学レベルに挑戦できます。
大学によっては、
APの成績によって入学後の単位認定を受けられる場合もあります。
ここが、
XCLらしい考え方です。
例えば、数学はIB Higher Level。
歴史はAP。
英語はHigh School Diploma。
そんな組み合わせも、
大学進学担当の先生と相談しながら設計できます。
学校はこれを**Blended Pathway(ブレンデッド・パスウェイ)**と呼んでいます。
つまり、
教育をオーダーメイドに近づけているのです。
もう一つ特徴的なのは、進路相談が始まる時期です。
日本では、高校3年生になってようやく大学の話を始める学校もあります。
一方、XCLでは
Grade8(中学2年相当)
から大学進学カウンセリングが始まります。
まだ
「医学部」
「デザイン」
「経営」
も決まっていない時期です。
それでも、自分の得意なこと、好きなこと、将来やってみたいこと。
それを少しずつ整理していきます。
公式サイトを見ると、大学進学カウンセラーは約30人の生徒に対して1人という少人数体制です。
つまり、
「大学はどこへ行きたい?」
ではなく、
「どんな人生を送りたい?」
という相談から始まります。この距離の近さは安心感に繋がっています。
XCLの卒業生は、
毎年、世界各国の大学へ進学しています。
公式サイトでは、
などへの進学実績が紹介されています。
さらに2026年度卒業予定者は、5月時点ですでに550件以上の大学合格オファーと2,300万米ドルを超える奨学金を獲得しています。
ただし、学校が強調しているのは、「〇〇大学に何人」
ではありません。
その子に最も合う進路(Best Fit)
を見つけることです。
XCLは
「子どもには一人ひとり違う未来がある」
という考え方が、とても強く感じられます。
全員がIBを目指さなくてもいい。
全員が同じ大学へ行かなくてもいい。
全員が同じ勉強法でなくてもいい。
それぞれの得意なことを伸ばし、最も力を発揮できる進路を選ぶ。
そんな柔軟さが、
XCL World Academyの大きな魅力なのだと思います。
次回は、保護者が一番知りたいテーマです。
UWCSEAとの違いも比較しながら、
「XCLが向いている家庭・向いていない家庭」
を、公式サイトを読み込んだ視点から率直に整理していきます。
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