シンガポールへの教育移住を考え始めると、
多くの保護者が最初に心配することがあります。
「うちの子、英語ができないけれど大丈夫?」
これは、日本人だけではありません。
韓国、中国、台湾、ベトナムなど、
英語圏ではない国から来る家庭のほとんどが抱える悩みです。
XCL World Academyは、その不安を前提に学校づくりをしています。
公式サイトを見ると、
英語サポートだけでも
複数のプログラムが用意されています。
つまり、
「英語が苦手だから入れない」
ではなく、
「今の英語力に合わせてスタートできる学校」
という考え方なのです。
ここが、
他校との大きな違いです。
XCLには、
大きく分けると
3つの英語サポートがあります。
① EAL
② Foundational English Programme(FEP)
③ 通常クラス
この3段階で考えると、非常に分かりやすくなります。
EALとは
English as an Additional Language
の略です。
日本語では
「追加言語としての英語」
と訳されます。
これは、
英語を母語としない子どもが、
通常授業についていけるようにサポートするプログラムです。
公式サイトでは、
子どもの年齢や英語力に応じて、
授業中や少人数クラスで英語を学びながら、
通常授業へ無理なく参加できるよう支援すると説明されています。
つまり、
「別の学校」
ではありません。
通常クラスに所属しながら、必要な英語を補っていきます。
ここで登場するのが、
XCL独自の
Foundational English Programme
です。
これは、
Grade6〜9程度の生徒を対象に、
英語の土台を短期間で集中的に育てるプログラムです。
例えば、
日本から中学生で転校するケース。
IBの授業は、
理科も社会も英語。
数学の説明も英語。
いきなり通常クラスへ入るのは、
かなり大変です。
そこでFEPでは、
英語だけではなく、
IBで必要になる
考え方
書き方
プレゼンテーションも含めて学びます。
FEPの目的は、
単語帳を覚えることではありません。
IBでは、毎日文章を書きます。
意見を言います。
ディスカッションします。
レポートを書きます。
つまり、
英語は勉強する科目ではなく、学ぶための道具なのです。
FEPは、
その道具を早く使えるようにするためのプログラムです。
ここは、
日本人家庭にとって
とても安心できるポイントです。
XCLには、
Japanese Home Language Programme
があります。
これは、
単なる日本語教室ではありません。
公式サイトによると、
子どもたちが母語である日本語を維持し、
読み書きや文化理解を深めるための授業です。
海外生活が長くなると、英語は伸びても、
日本語の漢字や作文が弱くなる子どももいます。
XCLは、
「英語か日本語か」
ではなく、
両方育てるという考え方です。
最近の教育研究では、
母語がしっかり育っている子どもほど、
第二言語も伸びやすいことが分かっています。
そのため、
XCLでも
家庭で日本語を話すこと、
読書を続けること、
文化とのつながりを持つことを大切にしています。
英語を伸ばすために日本語を捨てる必要はありません。
これは、
海外移住を考える保護者にとって、とても心強いメッセージでしょう。
今回調べていて驚いたのは、
XCLの公式サイトには、
日本人保護者へのインタビューが掲載されていることです。
そこでは、
「子どもが安心して学校生活を始められた」
「先生との距離が近い」
「英語サポートが手厚かった」
といった体験談が紹介されています。
つまり、学校側も、日本市場を非常に意識していることが分かります。
ここが一番印象に残った点です。
例えば、UWCSEAは、
入学時点で一定の力が求められる場面もあります。
一方、XCLは、
「これから伸びる子ども」を育てよう
という姿勢が、公式サイト全体から伝わってきます。
もちろん、努力は必要です。英語も頑張らなければいけません。
しかし、
学校は、「最初から完璧な子」を探しているわけではありません。
その子が一年後、三年後、卒業するときに、
どこまで成長できるかを大切にしている学校だと言えそうです。
XCLは、“可能性”を信じる学校だということです。
英語がまだ十分でなくても、AIを知らなくても、IBが初めてでも、
「ここから一緒に育てていこう」という空気があります。
だからこそ、
海外教育に初めて挑戦する日本人家庭にとって、
安心感のある選択肢になっているのでしょう。
次回は、XCL最大の特徴とも言えるテーマです。
ここは他校との差別化ポイントでもあります。
UWCSEAの記事が「奉仕とIB」だったのに対し、XCLは「AI・テクノロジー・未来の学び」を深掘りすると、まったく違う魅力が浮かび上がります。
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