先日、シンガポールにあるスタンフォード・アメリカン・インターナショナルスクール(Stamford American International School)を訪問しました。
今回の見学では、実際に授業が行われている教室や校内施設を案内していただきながら、小学部の学びやIB教育について詳しくお話を伺いました。
スタンフォードでは、18か月頃の幼児から高校生までが学んでおり、75か国以上の国や地域から生徒が集まっています。さまざまな文化や価値観に触れながら学べる、多様性に富んだ環境も大きな魅力の一つです。
見学した小学部の教室では、机が4〜6人ほどのグループになるよう配置されていました。

これは、生徒同士が話し合いながら学ぶ「協働学習」を大切にしているためです。
スタンフォードでは、IB(国際バカロレア)の考え方に基づき、1つの「Unit(探究テーマ)」を中心に学習が進められます。
例えば、一つのテーマについて、英語だけでなく、算数や図書(ライブラリー)など複数の教科で関連づけながら学びを深めていきます。

授業では、知識を覚えるだけではなく、
「なぜだろう?」
「どうしてそうなるのだろう?」
「もっと良い方法はあるだろうか?」
といった問いを立て、生徒自身が調べ、考え、話し合いながら答えを見つけていく「探究型学習(Inquiry-based Learning)」が重視されています。
こうした学びを小学校から積み重ねることで、高校でのIBディプロマにもつながる土台を育てているそうです。
Grade 5は、IB初等教育プログラム(PYP)の最終学年です。
卒業前には、それまでの学びの集大成となる「PYP Exhibition(PYPエキシビション)」に取り組みます。

生徒たちはグループで一つのテーマについて探究を進め、資料を調べたり、インタビューを行ったりしながら理解を深めます。最後には、その成果をプレゼンテーションとして発表します。
見学時には、SDGs(持続可能な開発目標)をテーマに探究活動を行っていると伺いました。調査や発表だけでなく、テーマに関連したアート作品の制作にも取り組むそうです。
知識を身につけるだけではなく、「調べる・考える・協力する・伝える」という力を育てる、IBらしい学びが印象的でした。

小学部は1クラス最大24名ですが、多くのクラスは18〜20名程度とのことでした。
各クラスには担任教師と担任をサポートするアシスタント教員が配置され、必要に応じて英語サポート(EAL)の担当教員も授業に入ります。
複数の教員が子どもたちを見守ることで、一人ひとりの理解度や個性に合わせたサポートができる体制が整えられていました。
今回の見学で印象的だったのは、「答えを教える」のではなく、「自分で問いを立て、考える力」を育てる教育が、小学校から自然に取り入れられていることでした。
日々の授業の積み重ねが、高校でのIBディプロマや、その先の大学での学びにもつながるよう設計されており、子どもたちが主体的に学ぶ姿勢を育てる環境が整っていると感じました。
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